YouTubeで観れる、米ソのプロパガンダ的アニメ
最近、YouTubeで幾つか二次大戦~冷戦期のアメリカ、ソ連のプロパガンダっぽいアニメを見つけたのでまとめてみました。
動画のタイトルにはっきりプロパガンダと書いてあるものもあれば、プロパガンダとはいえないものもあるかもしれないので、「プロパガンダ的アニメ」ってことにしておきました。
また、詳しい解説は加えず、簡単な紹介程度に留めておきます。おもしろそうだと思ったら観てみてください。
■アメリカ■
アメリカはアニメ生産大国です。ディズニーのアニメは誰だって何かしら見たことあるし、他にもアメリカ生まれのアニメを一つ一つ挙げていったらキリがないですよね。
そんなアメリカのものから紹介。
Donald Duck - Der Fuehrer's face | eng sub
ドナルドダックが主役のディズニーのアニメです。最初はおっさんの解説から始まりますが、ネタバレが含まれているので1:21から再生することをお勧めします。
ごく簡潔なあらすじを書いておきます。
ナチスランドに住むドナルドが連行され、
軍事工場で残酷なほど過酷な労働を強いられます。
この作品は、至る所で「ハイルヒトラー」を唱えるシーンがあり、またドイツ(作品中ではNazi landと言っている)は全く自由がないかのように描かれています。因みにアカデミー賞を受賞したらしいです。
Popeye The Sailor 110 - You're a Sap, Mr. Jap [BANNED]
ポパイのアニメで、こちらは旧日本軍が登場します。
ポパイについて説明すると、主人公のポパイという男はアメリカ海軍に所属していて、ピンチの時などにほうれん草を食べると力がみなぎり、問題を解決します。
わかりやすく例えると、アンパンマンがいつもバイキンマンにやられそうになるものの、顔を新しくすると突如勇気100%になってバイキンマンを撃退するというパターンに似てます。
ポパイそんなに観たことないので合ってるかわかりませんが、自分が見た範囲だとこんな感じでした。
あらすじ
海上で日本人と出会うポパイ。すると日本人は平和を望んでいると言います。争いは望まないようです。
しかし真珠湾を奇襲した嘘つきジャップ野郎がなにもしないはずがありません。海中から日本の軍艦が表れてポパイはピンチ!(まあその後の流れはだいたいわかりますよね。)
あと、当時の日本人のイメージが出っ歯メガネだというのがよくわかりますね。
動画タイトルを見ても分かる通り、反共産主義な内容のアニメです。
あらすじ
アメリカは自由な素晴らしい国。例えばこのスクリーンショットのように、言論の自由もあります。
そんなアメリカでとある商品を売る男。
その商品は、ユートピア博士の「主義」。
この商品が共産主義を表すものとなっています。果たしてその商品を実際に試してみると...?
以下は、スクリーンショットを用意していないものを紹介します。
Commando Duck | Donald Duck vs. the Japanese | 1944 | WW2 Cartoon by Walt Disney
ディズニーアニメ。米軍に所属したドナルドが日本に潜り込み、任務に挑みます。
Popeye The Sailor 113 - Scrap the Japs [BANNED]
ポパイ2つ目。日本人を蹴散らします。
Popeye the Sailor -- Seein' Red, White 'N' Blue # 115 February 19, 1943
ポパイ3つ目。絶対に軍隊に入りたくないと言い張るブルートという大男と、彼を軍隊に入れたいポパイがあれこれしている内に、孤児院の孤児に扮して密かに軍事計画を立てる日本人に襲われますが、ブルートの力を借りてボコボコにします。昭和天皇っぽい人とヒトラーも登場。
Popeye The Sailor 115 - Spinach fer Britain [BANNED]
イギリスにほうれん草を届けるポパイですが、海上でドイツの潜水艦が輸送を阻止
しようとします。
■ソ連■
お次はソ連側のものを紹介。
アメリカのものはキャラクターがよく喋りますが、ソ連のものは全然言葉を発さず、ロシア語がわからなくても内容がわかりやすいです。絵にロシア語がかかれた場面がありますが、以下に紹介する動画は英訳がついてますし、そんなに難しいものでもなかったと思うので心配しないでください。
Animated Soviet Propaganda - Captitalist Sharks_ Prophets and Lessons(360p_H.264-AAC)
この作品は、アニメと実写が混じっているのが特徴です。
ロシアを狙ういかにも悪そうな資本主義者。
悪の資本主義者がソ連を狙う度に、ソ連の力強さをアピールするような映像が実写で流れます。
資本主義者が途中でヒトラーに姿を変えるところ面白いですね。ほかにも出版社をつくり「ロシアは長くもたない」と言いふらして資本を集める様子などが描かれています。
CLASSIC USSR PROPAGANDA CARTOON 6
ドイツ軍が登場する、少し長めのアニメです。
突然町にドイツ軍がやってきて、あっという間に町を自分たちのものにしてしまいます。
ドイツ軍に加担する売国じいさん。顔はいい人そうな感じなんだけど...人を見た目で判断してはいけない。
町に残ったのは3人の子どもだけ、子供は協力して町を取り返そうとしますが、果たして成功するのか!?
An old Soviet cartoon "Passion of Spies - Шпионские страсти"
スパイをテーマにした、こちらも20分と少し長いアニメ。
事件はこの最新の歯科医療の機械から起きます。
この機械を盗む計画をスパイに伝えます。
そしてスパイによる逃走劇と、それを追う追跡劇、長い戦いが始まります。
このアニメはスパイが様々な方法を駆使して行動する様子や、追跡する側も負けじと頑張る様子が描かれていて、面白いです。
以下、スクリーンショットなしの紹介です。
Soviet Propaganda - Fascist Barbarians - Banned Cartoons
反ナチスな内容ですが、資本主義者がナチスに見立てた黒い鳥を育てています。イギリス、フランス、ロシア、日本(?)も登場します。一部画質の関係で見にくいシーンがありますが、わかりやすい描かれかたがされています。
Animated Soviet Propaganda - Onward to the Shining Future: War Chronicles
ソ連を狙う外国勢力を追い払うアニメ。この作品では日本が敵として描かれていて、アメリカと同じように出っ歯眼鏡で描かれています。
Animated Soviet Propaganda - Fascist Barbarians: Cinema Circus
みじかい作品です。ヒトラーとヨーロッパの枢軸国をめっちゃ滑稽に描いています。
紹介は以上となります。この他にもプロパガンダ的なアニメは探したら見つかると思います。また米ソ以外の国のものも見つけると面白いとおもいます。