〈メモ〉ジョージアの国歌
ジョージア国歌についてのメモです。
ジョージアについて
・国名は「ジョージア」。〇〇共和国とか〇〇連邦とか無くてシンプル。
以前は「グルジア」と呼ばれていた。平成27年(2015年)4/22から「ジョージア」になった。でもwikipediaによると大正から昭和初期にかけては「ジョルジア」が主流だったらしい。
・共和制で、一院制。
・首都はトビリシ。
・公用語はジョージア語。カルトヴェリ語族の言語で、ジョージア文字という独自の文字を使うので、なんか独特なイメージが個人的にある。
・アブハジアと南オセチアという二つの地域が事実上独立状態となっている。
歴史について
長い歴史を持つ国だと思いますが、国歌の歴史と関係する部分をメモ的に簡単に記します。
・1918年 ジョージア民主共和国成立。ロシアから独立。
・1922年 アルメニア、アゼルバイジャンと共にザカフカース・ソビエト社会主義共和国になる。
・2003年 1992年以降続いたシュワルナゼ大統領による統治が終わり、政権交代(バラ革命)。
国歌について
ジョージアには歴代3つの国歌があります。
まず最初は、1918年~1920年の短い間に使われた「賛美」(ジョージア語:დიდება ローマ字:Dideba)という国歌です。ジョージア民主共和国の時代ですね。
独特の雰囲気がある国歌ですね。普段聴くような音楽ではないですが、個人的になんか好きです。最後に伸ばすところとか特に。
二つ目の国歌はソビエト時代のものです。ソ連には、それぞれの加盟国にそれぞれの国歌がありましたので、ジョージにもジョージアの国歌がありました。国歌の題名は特になくて(ソ連の国歌はみんなそう)、呼び方は「ジョージア・ソビエト社会主義共和国の国歌」と普通です。この国歌は1946年からソ連崩壊の1991年まで使われました。
歌詞が3番まであって、各番に共通の歌詞のコーラスがついていう形式ですが、ソ連の国歌はみんなだいたいこんな感じです。
ソ連が崩壊して独立したジョージアというになると、また「賛美」が国歌として復活を果たしました。国旗と国章も、一緒に復活しました。
しかし、2003年に「バラ革命」と呼ばれる政変が起こりました。一言でいうと1992年以降シュワルナゼ大統領という人が政治の頂点に君臨していたのが辞任に追い込まれ、政権が一新されたということらしいです。革命とはいっても、非暴力的な政変のようです。
バラ革命後の2004年、国旗、国章、国歌という三つの国のシンボルもすべて新しいものに変わりました。
国旗は、白地に赤い十字を五つ(大きいのが一つと、小さいのが四つ)描いたものに変更されました。キリスト教色が強い印象を受けるこの国旗ですが、もともと中世の十字軍や、昔の王国時代のジョージアでも使われた意匠のようです。
国歌は、「自由」(ジョージア語:თავისუფლება ローマ字表記:Tavisupleba)という新しい歌になりました。新しい歌ですが、ジョージアのオペラのメロディーをもとにして作曲されたらしく、ジョージア色の強いメロディーに仕上がっていて私はすごく好きです。
パワーのある前奏に引き込まれますね。
この国歌は2004年から現在に至るまで使用されています。
ちなみに、最初のほうに「アブハジアと南オセチアという二つの地域が事実上独立状態となっている」と書きましたが、この二つの地域にも国歌(?)があります。
南オセチア共和国国歌
アブハジア共和国国歌
それと、アブハズ語(アブハジアで使われている言語)でジョージア国歌を歌った動画もある。
ジョージア国歌のアブハズ語歌詞は、ジョージア政府公式サイトのアブハズ語のページにも掲載されている。
オセチア語の歌詞はないんですかね...