苔綴り

とある学生のブログ

カナダ国歌の英語歌詞とフランス語歌詞の比較

カナダ国歌「おおカナダ」には、英語の歌詞とフランス語の歌詞があります。

公用語が英語とフランス語ですからね。

 

こんな曲です。

英語版


Hymne national du Canada en Anglais

 

フランス語版

Hymne national du Canada en Français

 

ところが、この2つの歌詞は内容が違うらしいので、それを比較してみます。

 まずは英語の歌詞からみてみます。

 

O Canada! Our home and native land!
True patriot love in all thy sons command.
With glowing hearts we see thee rise,
The True North strong and free!
From far and wide, O Canada,
We stand on guard for thee.

God keep our land glorious and free!
O Canada, we stand on guard for thee.
O Canada, we stand on guard for thee.

 

これが英語の歌詞です。

日本語の訳がほかのサイトにあったので引用します。

 

おお、カナダ! 我らの故郷、我らの祖国!
汝の子すべての中に流れる 真の愛国心
輝ける心にて
興隆する祖国を見守らん
真の北国 強大な自由の国!
遠く広くから、 おお、カナダ、
我らは汝を守りゆく

神よ、今後とも我らの大地の栄光と自由に保ちたまえ!
おお、カナダ  我らは汝を守りゆく
おお、カナダ  我らは汝を守りゆく

(引用元サイト)

 愛国心あふれる国歌って感じですね。

他にも訳が載ってるサイトはいくつかあるますが、この訳で問題なさそうなのでこれでいいでしょう。

 

「汝」は国を表し、「汝の子」は国民をあらわします。

 

じゃあ次にフランス語の歌詞を見てみましょう。

 

O Canada! Terre de nos aïeux,
Ton front est ceint de fleurons glorieux!

Car ton bras sait porter l'épée,
Il sait porter la croix!

Ton histoire est une épopée
Des plus brillants exploits.

 

Et ta valeur, de foi trempée,
Protégera nos foyers et nos droits.

Protégera nos foyers et nos droits.

 

さて、フランス語はわからないので訳がほしいところですが、ググってもフランス語の歌詞の訳ってないんですよね。みんな英語の訳ばっかり。

仕方がないので、「フランス語歌詞の英訳」を日本語に訳します。

 

・カナダ国歌フランス語歌詞日本語訳

おお、カナダ!我らが祖先の地。

汝の額は栄光ある花冠で飾られている。

汝の腕の中に剣を構える準備があるように、また十字架を運ぶ準備もある。

汝の歴史は最も華々しい偉業の叙事詩である。

汝の勇気は誠意に満ちている。

それは我らの故郷と正議を守るだろう。

それは我らの故郷と正議を守るだろう。

 

大体こんな感じですかね...ちなみに参照した「フランス語歌詞の英訳」はこちらのページのEnglish translationというところにあるやつです。

訳したといっても、自分は英語ができるわけじゃないので、まちがっている箇所があるかもしれません。「大体こんな意味なんだな」くらいに思っといてください。

(英語ができる人やフランス語がわかる人で、間違っている箇所を発見しましたら教えてくださると大変ありがたいです!!!!!!!!)

 

・ここからは個人の勝手な歌詞の解釈です。

 

まず英語版歌詞ですが、いかにも「愛国歌」という歌詞です。

「真の愛国心」「興隆する祖国」「真の北国」等々、愛国ワードが並んでいます。

「この素敵な祖国を愛し、守っていこう」というメッセージが受け取れますね。

 

最後のほうに「神」という言葉が使われているのは、イギリス国歌"God save the Queen"(神よ女王を護り給え)に同じく「神」という言葉が使われているので、それから影響を受けているか、それを意識したのでしょう。

 

さてフランス語の歌詞ですが、英語と同じようにこちらも「汝」という言葉がでてきますが、フランス語の歌詞はもう完全に国を擬人化していますね。

「汝の額」がどういう意味なのかよくわからないんですが、額という意味の単語”brow”(英訳から)には「(崖の)縁」や「(坂の)上部」という意味もあるみたいなので、擬人化としての「額」と、国土の一部分とをかけあわせてるんでしょうか。

 

「剣を構える」は戦いを意味し、「十字架」はそのままキリスト教のシンボルですが、戦いを意味する「剣」と一緒に出てくるということは平和の象徴なんですかね。

 

それ以降の歌詞はふつうの賛美という感じでしょうか。

「歴史」という言葉は、日本人が聞くと「カナダなんて新しい国だし歴史そんなにないだろ」と思っちゃう方もいるかもしれませんが、カナダにはカナダなりの歴史があるんでしょう。

 

最後の「それは我らの故郷と正議を守るだろう。」という部分も、通常なら「我ら国民が頑張って故郷と正義をまもろう」となりそうです(英語版はそういう表現)が、国の擬人化である「汝」が汝自身である国を護ってくれそうな表現です。

 

こうやって見てみると、フランス語のほうも英語と同じで愛国的な内容という点では変わりませんが、英語版は「俺たちで国を守ろう」という感じですね。「汝」という言葉は出てくるものの「汝の子」という言葉で国民を登場させていますし、最後に「我らは汝を守り抜く」って言っています。

 

対してフランス語の歌詞は国を完全に擬人化させ、擬人化させた「汝」そのものに国としてのパワーを求めているように感じますね。

 

・終わりに

 

他のフランス語と英語の国歌の歌詞でも同じ傾向があったら面白いですね。そんな傾向あるのか調べてないですけど、いつかやってみたいかも。それか誰かやってください